見ての通り、窪塚洋介主演の映画です。なんか、私は窪塚くんの映画が大好きです。すごい少年チックで無邪気なんだけどカッコいいところに同性ながら憧れるところがあります。ピンポンとかランドリーとかIWGPとかもう見飽きるくらい見ました。GOは今回がはじめてです。
内容は在日朝鮮人の主人公(窪塚)が朝鮮人の友人や家族そして、日本人の女性と関わっていきて行く様です。人類皆平等とはよくいいます。確かに日本でもそして、他国でも人種によって出身国によって不当に扱われ、差別されるといったことは法的に禁止され、私たち国民も当然そのように教育され生活しています。しかし、差別・偏見というものはどうしてもぬぐいきれないものです。在日朝鮮人の問題にしてもそう。日本人は深層心理の奥の方ではどうしても在日朝鮮人のことを差別し恐れ避けている。私も実際そうだと思う。
この作品はこのような問題を朝鮮人の立場からリアルに表現している。
中学生から高校生にかけて一番多感なころのひとりの、少年が差別偏見を受けながらグレながらもしっかりと成長する様を描いている。少年は中学は民族学校で朝鮮人の中で暮らし、高校は日本の高校に入学した。主人公の親父も当然在日朝鮮人なのだがその親父は息子の足枷(在日朝鮮人だというレッテル)を少しでも無くしてやろうと、不器用ではあるが息子に伝えようとする。主人公が日本の高校に入学するきっかけになったのはこのオヤジの影響だろう。当然日本の高校では普通に高校生活を送れるはずがない。差別を受けその影響もありグレてしまう。しかし、それでもしっかりと自分を保っている。
そんな時にひとりの女性と出会うのだが、そこからが主人公の差別との本当の戦いがはじまる。それまで主人公にとって差別なんてのは無視してればどうってことないこと(自分を保てればいい)だったのだが、恋をしてそれが変わった。差別されるということが怖くなったのだ。
そこから、少年の葛藤が始まる。
ここからが面白くなってくるところなのですが、細かく話していると長くなるのでこのあたりで締めます。
現代の派手なアクション映画とは一風変わった内容ですが私はこのような現実味のある映画はすきです。あたかも自分が主人公であるかのような雰囲気になってしまいます。
最後にひとつ、映画の冒頭で出ていたフレーズを・・・
”名前って何?バラと呼んでいる花を別の名前にしてみても美しい香りはそのまま・・・”
多分、この映画を見終わったらこの意味がよくわかると思います。
おしまい。